ハーブ栽培

今こそ始めたい!ハーブガーデニング

投稿日:2020-04-26 更新日:

ベランダのタイム©︎シデリティス

エキナセアに続いて

勝手に「今こそ」シリーズ第2弾。

外出自粛が続くこの時期こそ、

ご自宅でハーブを育ててみませんか?

      

ハーブを育てると、

小さな幸せが日々訪れます。

ハーブを育ててハッピーになれる

5つのこと。

ご紹介します。

        

クッキングの幅が広がる

毎年バジルを育ててジェノヴェーゼソースを作ります©︎シデリティス

ハーブのハッピー要素はたくさんあります。まずはクッキング。

ご家庭のキッチンでハーブを使う人が増えました。ビン入りのドライハーブやスパイスは品揃えも豊富ですし、スーパーに行けば、バジルやローズマリー、タイムなどのフレッシュハーブも買えます。ハーブクッキングのレシピも多数公開されています。

肉料理にはローズマリー、魚料理やサラダにはタイムやフェンネル、パスタやトマトにはバジルやオレガノ。そんなハーブがお庭やベランダにあれば、欲しいときにすぐ摘んで使えますね。フレッシュハーブの鮮烈な風味は、自家栽培だからこそ味わえる贅沢です。

最初は1、2種類のハーブを育てて、どんどんお料理に使いましょう。ハーブの使い方がわかるにつれて、お料理の幅も広がることでしょう。

     

健康維持に利用できる

ジャーマンカモミールティー©︎シデリティス

ハーブはさまざまな形で健康維持に利用できます。ハーブの力を最も手軽に利用できるのがハーブティー。3〜5分待てば、有効成分がお湯の中に誘い出されます。

ハーブティーにはドライハーブを用いることが一般的ですが、摘みたてのハーブで入れたお茶はひと味違ってリフレッシュできますよ(種類によっては青くさいこともありますが)。

特にレモンバームは、栽培をおすすめしたいハーブの一つ。精油成分の含有率が非常に少ないので、摘みたてがいちばん香りよく味わえます。

大半のハーブは作用が穏やか。特定の症状を治すというより、心身のバランスを「整える」形で不調に働きかけます。薬剤師や医師でないと扱えない医薬品とは異なり、一般の私たちでも扱える点もまた、メリットです。

     

気軽にできる園芸療法

「園芸療法」という言葉を聞いたことはおありですか? 文字どおり、園芸を通じて心身の回復をはかる療法のことです。

現代はストレス社会。ストレスを感じても具体的な解決方法が見つからず、落ち込んでしまう人もいるでしょう。そんな状態が続いて、日常生活がうまく送れなくなってしまう人も。あるいは年齢を重ねるとともに身体機能が低下し、将来に不安を感じる人もいることでしょう(私のように)。

そんなときハーブを使った園芸療法は、穏やかに心身の回復を促してくれます。

発芽を見ると元気が出ます©︎シデリティス

適度な運動に

立ったり座ったり、水やりをしたり、鉢や土の袋を抱えて歩いたり。植物の世話をしていると意外に身体を動かします。植え付けや収穫作業では、手先を細かく使うことも。座ったままの作業が続くと腰痛になることもありますが、適度な労働は心地よい疲れをもたらします。デスクワークの多い人などには、心身ともに良い気分転換にもなるでしょう。

豊かな心が戻ってくる

春は種まきの季節。種をまきながら、無事に育って収穫する様子を想像するのは楽しいものです。続く初夏は、ハーブの生育が最も盛んなとき。早く収穫したくてわくわくします。秋も種まきのシーズンです。冬は冬でコタツに入り、春になったらどのハーブを育てようかと考えながら楽しめます。

ストレスで疲れていると、楽しい想像からはどうしても遠ざかってしまいがちですね。そんなときこそハーブを育てて楽しみましょう。想像して、わくわくしましょう。豊かな心が戻ってきます。

五感がひらく

ハーブにはそれぞれ独特の香りを持つものが多いです。グリーンや清楚な花が目を楽しませてくれます。葉に触れ、葉ずれの音を聞き、いのちを感じます。明るい陽射しと心地よい風、土の匂いと感触もまた、いのちを感じさせてくれます。もちろん食べると美味しいものもたくさんあります! 

ハーブを育てていると、五感がひらいてゆくのがわかります。ストレスの下に埋もれてしまっていた大切なものに再会して、小さな喜びや幸せを感じる。リラックスして、素直な自分を思い出す。これも広い意味での園芸療法と言えるのではないでしょうか。

     

アロマテラピーの勉強にも

私がハーブをたくさん育てるようになった背景には、精油を知りたいという思いもありました。最初はハーブの持つ癒しの力に関心を持ち、そのハーブからつくられる精油に惹かれ、天然材料を使ったコロンを収集。「精油の香りって素晴らしい」という思いから、またハーブに戻り、もっと知りたくなりました。

本を読むだけでは物足りなくて実際に多数のハーブを育ててみると、ピースを集めてパズルが出来上がっていくように、いろいろなことが手に取るようにわかってきます。こんなふうに育つんだ。元はこんな香りで、こんな味なんだ。原料の素顔がわかると、安心してその精油が使えますし、愛着も増します。

いくら育てていても、わからないことも多いです。謎は人を惹きつけますね。だからまた、知りたいと思うようになります。

「知りたい」は人間の根源的欲求です。ハーブ栽培はその「知りたい」を、幾重にも満たしてくれます。

      

ハーブでもガーデニングが楽しめる

ウッドフェンスを取り付けた我が家のベランダ©︎シデリティス

さてガーデニングと聞くと、レンガで組んだ花壇、バラや色鮮やかな花々など、手間暇をかけた庭造りをイメージしませんか。

もちろんそれができれば最高ですが、マンションのベランダでもガーデニングはできます。そして一見地味なハーブの鉢だけでも、工夫次第で素敵なガーデンが造れます。それについてはまた、機会を改めて記事をアップしますね。

     

ハーブを育てて損をすることなど一つもありません。一石二鳥どころか、一石で何鳥も手に入るハーブ栽培。大切なのは楽しむこと。ちょうど植え付け・種まきのシーズンです。さぁ今からホームセンターへ、苗を買いにいきましょう!

・・・と大声で言いたいのですが、新型コロナで全国がステイホーム中です。もちろん苗も種もネットショップで買えますが、不要不急の買い物で流通を担う方たちの負担を増やすのも心苦しく感じます。

でも一方では、イベント自粛で花屋さんがピンチ。そんな話を聞くと、いつも元気な苗を育ててくださる種苗業者さんのためにも、せめてネットで苗を買いたくなり、あれこれ思い悩むこの頃です。皆さまは、いかがお過ごしでしょうか。

* * * * *

お疲れなのは頑張りやさんだから。

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ハーブに癒されて、ハーブの伝道師(?)になりました。ハーブの栽培から活用、精油の利用まで、自身の体験なども交えながら書いていきます。ハーブをご一緒に楽しみましょう!